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花まつり -2010年-
 今から2500年前、インドにあるヒマラヤ山脈のふもとにカピラという小さな国がありました。
 この国の王様はスットーダナさま、お妃さまはマーヤさまといい、国中の人々から尊敬されていました。しかし、お二人には一つだけ悩みがありました。それは、まだ王子さまが生まれていないことです。マーヤさまは早く生まれてほしいと毎日祈っておりました。
 ある日、マーヤさまは不思議な夢を見ました。白い大きな象が右わきからお腹の中にスーと入っていくという夢です。その不思議な話を、国で一番物知りの学者(アシダ仙人)に話すと、「マーヤさまのお腹の中には赤ちゃんがおられます。赤ちゃんが生まれた後は王子さまとなって立派に国を治めることでしょう。そして多くの人々を救うことでしょう」と予言しました。
 やがて春になり、4月8日、マーヤさまは赤ちゃんをお生みになるために里帰りに行きました。その途中、沢山のきれいな花が咲いているルンビニー園でお休みになりマーヤさまが色とりどりの美しい花をご覧になっている時、元気な男の赤ちゃんをお生みになったのです。小鳥たちはさえずり、不思議なことに空からは甘く清らかな雨がふりそそぎ、王子さまの体を洗い清めました。さらに不思議なことには、王子さまは東西南北に七歩ずつ歩かれ、右手は天を、左手は地をさして「天にも地にも我ひとり」(世の中で一番尊いのは、かけがえのない自分の命です。)とおっしゃいました。
 王子さまはシッダルタと名付けられ、立派な若者に成長し、長い間修行を積んだ後お悟りを開いてお釈迦さまとなりました。そして、世界中の人々の幸せを願って、尊い教えを広めて沢山の人々を救いました。
 そんな立派なお釈迦さまのお誕生日をお祝いするのが今日の「花まつり」です。
 花まつり当日は、白い象の背中にきれいな花で飾られた花御堂の中に、お生まれになった時の姿をあらわしたお釈迦さまの像を置き、大勢のお坊さんが先頭にたって歩き、きれいな紙でつくられた花びらをまき、可愛い衣装をつけた子供たちが象を引っぱって行列をつくります。
 最後にお釈迦さまに、清らかな甘茶を皆でかけてお祝いしましょう。
合掌
麻布仏教会

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