| 麻布十番について |
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| 十番だより 平成20年10月号 5頁 |
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| 平成20年10月1日発行 麻布十番商店街振興組合広報部 |
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| その5 けやき坂のストリートファニチャー |
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| “雨に消える椅子”で遊ぶ人々 |
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麻布十番商店街から西に歩いて5分ぐらいの所に、『六本木ヒルズけやき坂通り』があります。けやき坂の長い坂を上り下りする途中には、10余りの『ストリートファニチャー』が置かれています。六本木ヒルズホームページ(スタートページ→施設紹介→パブリックアートアンドデザイン)に依りますと、この写真の二つの椅子は『雨に消える椅子』。制作者は吉岡徳仁氏。『水の中にガラス片を入れた時、その輪郭がだんだんと消えていくように、雨の日にはまるでその姿が消えるかのように見える椅子。』との説明があります。この椅子の付近ではいつも、誰かが座ったり荷物を置いて一休みしたりしている微笑ましい風景が見られます。
今年の夏休み、早朝にここを散歩していると、これらの椅子を丁寧に雑巾がけしている若い男性に出会いました。お話を伺うと、これらの作品を大切に保全するためのお仕事をしている方でした。ホームページには『六本木ヒルズのメインストリートけやき坂通りの歩道上には、インテリアデザイナー内田繁氏と10人のデザイナーのコラボレーションから生み出された世界初の試み“ストリートスケープ”計画が実現されています。心地よい散策の途中でぜひ“アート”を体感してみてください。』と書かれています。
路上の作品群をどのように保全し、当初の目的を大切に守り運営するかは“これらの作品を預かった者”の見識にかかって居り、さすがは六本木ヒルズだなぁと感心しました。 |
| MICHIKO |
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| 麻布十番商店街には、『世界初の試み』の更に先駆けとなる『きみちゃん像』をはじめ、12カ国の大使館の協力を得て制作された12の『微笑みのモニュメント』など、十数体の作品が設置されています。作者からお預かりしているそれらの作品を如何に大切に保全するか、今、商店街の見識が問われています。(編集者) |
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| 来る11月1日(土)午前10時から午後3時まで、「きらら祭」が公開されます。授業やクラブなど日頃の活動の成果を、舞台や教室で発表・展示します。有志による模擬店も、六本木高校らしいパフォーマンスもあります。麻布十番商店街でのお買い物のついでに、ぜひお立ち寄りください。 |
| 竹山哲司(都立六本木高校) |
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DISCOVER JUBAN
麻布十番再発見!その8 |
一本松坂に大黒さまと親しまれるお寺があります。栄久山大法寺です。大法寺は慶長2年11月(1597)、慈眼院日利上人によって創建されました。享保15年(1730)日舜上人の時、法華経三万部読誦の功徳によって不思議な大黒天尊蔵を感得されました。この大黒像が伝教大師作「三神具足大黒尊天」です。この像は、もとは麻布六本木の旧家伊勢屋長左衛門の秘仏でした。ある夜、長左衛門の夢枕にご尊像が立ち、「我れ汝の家にあること久し、今法華経読誦の功徳により法華経守護の為め大衆に福寿を授けんことを誓い法華経読誦の地に往かん」と告げられました。翌朝、長左衛門が夢からさめて、この秘仏を拝もうとしますが、不思議なことにご尊像のお姿はありませんでした。長左衛門は近隣に法華経読誦の地を捜し求め、一本松の日舜上人が法華経三万部読誦されたことを知り、また、不思議なことに消えた秘仏が上人のもとにあることを知りました。長左衛門は日舜上人に霊夢を語り、ご尊像を献納されたのです。大法寺五世日亮上人は、ご尊像の霊夢を知り大衆に福寿を授けることを誓い、日舜上人よりご尊像を拝受し永代大法寺に奉安し大衆帰依の道を開きました。大法寺は江戸時代には赤門寺と呼ばれ、甲子の祭日には縁日が盛んで賑わいました。縁日は戦後も5、15、25日に立ちましたが、今は行われていません。栄久山大法寺というより一本松の「大黒さま」として親しまれています。
ご尊像「三神具足大黒天」の「三神具足」というのは、ご尊像のお姿が大黒天の小槌を持ち、弁財天の髪をいただき、背には毘沙門天の鎧をつけているところから、大黒天の福寿と弁財天の円満と毘沙門天の除災得幸を表して居られると讃えられています。
さて、大黒天は福徳や財宝を与える福の神ですが、原形は闇の神様です。大黒は梵語の摩訶迦羅(マハー・カーラ)の訳で、マハーが大で、カーラが黒です。ヒンズー教ではシヴァ神の化身で、シヴァ神が世界を灰にする時この姿になるとされています。また姿も七福神の大黒さまとはかなり異なり恐ろしい姿をしています。曼荼羅の中に描かれている大黒天は後者に近い姿です。密教では自在天の化身です。
七福神の大黒さまは、狩衣のような服を着て頭巾をかぶり右手に打出の小槌、左手に大きな袋を背負い、米俵の上に立っているのが一般的です。俵に乗っている由緒は「毎日ご飯を供えてお参りすれば、一生食に不自由はさせない」というお告げが、いつの間にか米俵と結びついたようです。食堂や台所にまつられることが多く、そこから転じてお寺の婦人(僧侶の妻)を大黒さまと呼ぶこともあります。また、建物の中心となる太い柱を大黒柱と呼びますが、これは大黒さまが天・地・人を守る事から屋台骨を支えるものをこのように呼びます。神道では大国主命(おおくにぬしのみこと)と大黒天を結び付け、大国天とすることもあります。神社にまつられる七福神では大国天が多いようです。
大法寺の三神具足大黒天尊像は秘仏として普段は公開されていませんが、広く大勢のみなさまに福寿を授けたいというご住職のお気持ちにより御影を御朱印に写され、御朱印をいただくことで三神具足の大黒さまを知ることができます。大法寺にはこのご尊像のほかにも多くの大黒天像が祀られ、御利益多いお寺としてお参りされています。(寄稿:ローリエヤマモト 山本 仁壽) |
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