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麻布十番について
麻布の文化・教育施設紹介シリーズ
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六本木高校紹介編その③
 これまでに「エステティック基礎」、「香道」と、ユニークな講座を紹介して来ました。従来の常識からは、『こんなに楽しそうな講座を受けて、未知の世界を体験するだけで単位が貰えるなんて、うらやまし過ぎる!』といった感想が聞こえて来そうですね。
 『学校って、一体何のために通うものなのか。そして、一体それが何の役に立つんだろうか?』そんな疑問を抱いたことがある人は、大勢いると思います。
 『いい学校って、どんな学校なのか。偏差値とは、一体何の価値を計る基準なのか。受験戦争なんて、塾や予備校がお金儲けの目的で作り出した幻想じゃないのか?そもそも、大学の「生徒獲得システム」の歪みが、高校・中学・小学校・幼稚園にまで及んでいるのではないのか?』多くの人々がそんな風に考えながらも、世の中の流れはなかなか変わりません。それだけに、六本木高校のような「チャレンジスクール」の出現は、とても意義深いものと受け止めています。
 今回は、「声優基礎」を採り上げます。岡崎俊彦副校長先生にお願いして、原稿をまとめていただきました。
自己表現の難しさ・言葉の重みを学ぶ
 「声優基礎」は、10月から3月までの後期に学習する科目として設置されています。声優という仕事は若い人にとても人気があり、もちろん、この授業を受けることが職業に直結するというわけではありませんが、声を使って自己表現することは、将来どんな職業に就くにせよ、とても大切なトレーニングです。
 講師は、現役プロの声優の三田ゆう子先生。『ゲゲゲの鬼太郎』の猫娘をはじめ、それぞれの時代を代表するアニメ作品にことごとく関わってこられました。普段は、麻布十番を歩いていても全く目立ちませんが、一たびマイクの前に立つと、とても可愛らしい、張りのある声に変わります。
 生徒は、発声や発音から活舌訓練などを学び、アフレコの実習へと進みます。プロの声優はここまでに最低3年を要するそうですが、生徒たちは、まず体験を重んじるため、とりあえずマイクの前に立ってみます。そして、早口言葉や短い遣り取りのレコーディングなどのレッスンを通して、声優という仕事が身体全体で演じるものであることや、声だけを介して表現することの難しさを学んでいきます。
 現在の受講生には、かなりのアニメ好きや、真剣に声優を目指している人などいろいろな生徒がいますが、この講座を契機として、皆に言葉というものの重みや、コミュニケーションの大切さを学んでもらいたいと考えています。
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