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麻布十番について
DISCOVER JUBAN 麻布十番再発見!①
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“DISCOVER JUBAN” このタイトルを見てどこかで見たことがあると思う人、失礼ですがそこそこのご年配の方ではないでしょうか。JRが国鉄と言っていた頃の1970~「美しい日本と私」のサブタイトルで行っていた旅行キャンペーンが“DISCOVER JUBAN”です。同じ頃テレビでは永六輔さんの曲にのせて「遠くへ行きたい」という番組もはじまりました。国鉄各駅には“DISCOVER JUBAN”のロゴの入った駅スタンプがおかれ、スタンプ集めも流行っていました。1978年には山口百恵さんの「いい日旅立ち」がキャンペーンソングに。あれからもう30年、懐かしいですね。そういえば安倍晋三前総理も「美しい日本」をうたっていましたが、国鉄の「美しい日本と私」のコピーは、ノーベル文学賞を受賞した川端康成が記念講演のタイトルとした「美しい日本の私」をアレンジしたのだそうです。“DISCOVER JAPAN”は今、JR西日本が“DISCOVER WEST”とアレンジして使っています。そんなこんなで“DISCOVER JUBAN”「美しい街・十番と私」、麻布十番再発見、と、まあ、タイトルばかりは大きく見栄をはって、私が歩いてきた大好きな街、麻布十番の街の様子を思い出しながら書き始めることにします。
 十年一昔と言います。戦前の麻布十番はなどとさかのぼらなくても、十年前、二十年前の十番でもその変遷に驚くことがあると思います。それほど前でなく、たった一年、去年のことでももう忘れていることも多いのではないでしょうか。この一年でどれだけのお店が閉店し、それ以上に新しいお店がどれだけ開店したことでしょうか。
 麻布十番のほぼ真ん中に「パティオ十番」という広場があります。「パティオ」スペイン語で中庭、建築用語としては古くから使われていたようで、今では何の抵抗もなく使っていますが、この広場が出来たとき「パティオ十番」のネーミングには「舌をかみそう」などとクレームもありました。パティオ十番が出来る前、戦前はここにも何十軒もの家が建ち、お店もあったのですが、戦後は区画整理のミスのようにここだけが道幅の広い道路でした。1983年、麻布十番商店街は東京都モデル商店街の指定を受け、ここに多目的広場を造る計画をたてました。「道路が広場になるかヨ」「樹を植えたら店の看板が見えなくなる」「子どもが飛び出して事故になったらどうする」etc.etc. 関係官公庁の理解と協力を求めながら、何度となく話し合いの場を持ち設計図を描きなおし、麻布十番の未来をこの広場に託すような想いを込めて出来たのが「パティオ十番」でした。1986年春の完成です。広場には六本のケヤキの樹が、左右の歩道には四本のトチノキが植えられました。
 このパティオ十番は、当時の建設省(現国土交通省)の「手づくり郷土賞」を受賞しています。建設から22年、ケヤキの樹も大きくなり、パティオ十番は麻布十番のコアになったのではないでしょうか。
(寄稿:ローリエヤマモト 山本 仁壽)
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