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麻布十番について
DISCOVER JUBAN 麻布十番再発見!②
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 日本の喜劇王「エノケン」こと榎本健一さんをご存知でしょうか。1970年に65才で亡くなっていますから、若い方はご存じない方も多いかもしれませんね。戦前戦後を通じ100本以上の映画に出演し、人気絶頂期には、「エノケソ」、「土ノケン」などと名乗る偽物が全国各地を廻り活躍したそうですから、その人気ぶりがわかると思います。映画からテレビ時代に移っても喜劇会の重鎮として後進の育成に努め、植木等、三波伸介、萩本欽一など高度成長期以降の日本の喜劇俳優に大きな影響を与えています。
 最晩年には、「自分のペーソスに似ている」と持ち歌などの芸を坂本九に譲ると公言していました。そのエノケンさんと麻布十番との関係は。エノケンさんは青山の生まれですが幼い頃に母を亡くし、少年期を父親、義母、5人の女姉妹と麻布坂下町12番地(現麻布十番2-13)で過ごしています。かなりわんぱくだったようで、笄小学校、東町小学校、南山小学校に通い何度もご両親は学校から呼び出されたそうです。
 戦後、戦災で焼けた末広神社、竹長稲荷神社は十番稲荷神社として合併し今の場所に遷りましたが、鳥居を造営するにあたり麻布十番出身の市川産業株式会社(後のクラウンガスライター)社長市川要吉さんとエノケンさんのお二人の寄付で鳥居は建てられました。写真は1959年4月26日落慶記念のものです。エノケンさんと市川要吉さんの持つ額には「慶祝 奉納大鳥居 皇太子御成婚記念」と書かれています。鳥居の後ろの社殿も総檜造りで新築されたばかりで、今の社殿とはずいぶんとちがいますね。エノケンさんについてはもっともっとスペースが欲しいのですが、麻布十番は日本の喜劇王エノケンさんが育った街ということを知って下さい。写真中央二列目、市川さんの後ろに立つ女性、どなたかわかりますか。来月はこの女性と麻布十番について書いてみます。
(寄稿:ローリエヤマモト 山本 仁壽)
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