文字サイズ
サイトマップ サイト内検索
個人情報の取り扱いについて
ホーム お店紹介 イベント情報 JSSスタンプサービス 麻布十番について アクセス&マップ
ホーム麻布十番について十番だより連載記事>十番ルネッサンス
麻布十番について
副編集長が聞く!
シリーズ《十番ルネッサンス》
前ページ 次ページ
 麻布十番商店街は、このままでいいのか?――歴史に学んで現在を見つめるシリーズは、お陰様で10回目を迎えます。貴重なご意見を頂戴したり、ご寄稿をお預かりしたりしていますが、何せまだ敗戦後の復興期を振り返っている段階ゆえ、採用させて戴くには時期尚早で、申し訳なく思っています。
今回も、『十番わがふるさと』を参照しつつ、西本良一さん(総合洋品ニシモト)のお話を伺います。
スタネック氏の視察(昭和24年4月)
事情を熱心に説明する筆者(中央)と石川建設局長(右)。一本松光琳にて
麻布十番商店街の変遷⑦
6月号では、街路灯が設置され、戦後初となる「中元福引大売出し」も開催されるなど、徐々に復興が進む様子に触れていただきました。その後、商店街にとって重要だったと思われる動きには、どのようなものがあったのでしょうか?
昭和22年頃には、区画整理も進捗し、道路新設による所有地の三割減歩、換地、緑地帯の設置、公園の設置などが着々と進んでいたようです。その一方で、4月号において採り上げていただいた東京都建設局石川局長の理念とも関連する、ある計画の実行が具体化し始めました。
復興へのビジョン(6)娯楽機関設立
その計画とは?
娯楽機関の設立です。戦前の麻布十番は「日活館」・「十番倶楽部」・「福槌亭」・「一ノ橋映画館」などの娯楽施設を擁し、都内で二位、三位を競う〝集客力のある地域〟として繁栄していましたが、それらの施設は全て戦災で焼け落ちていました。商品を購入することが出来て、憩いの場もあって、お客様と地元の人々が交流を持てることを理想とした石川局長の構想は、麻布十番商店街の先輩達にとっても、共通する目標であり、課題であったのです。
先ほどの映画館などは、昭和20年代に相次いで復活を遂げていたようですが、『十番わがふるさと』には、もっぱら「十番倶楽部」の建設と、「十番寄席」の復活が細部に亘って採り上げられており、心なしか偏りが見られるように思います。
著者である稲垣利吉氏の最大の関心事が、その辺りにあったことが理由ではないかと思われますね。
そう言えば、このシリーズで参照させて戴いている『十番わがふるさと』内の原稿は、戦災による焼け野原の場面から始まり、「十番寄席」の閉鎖を契機として終了されています。私達も、そろそろ次の展開を視野に入れつつ進めて行く段階にあると考えていますので、よろしくお願い申し上げます。とりあえずは『十番わがふるさと』の内容に沿って、まとめてみたいと思います。
さて「十番寄席」の復活ですが、これはかなり困難な事業だったようですね。
発案の中心となったのは、戦前の「元十番倶楽部」の経営者であった矢島 章氏(現在の「ツルヤ酒店」ご主人、矢島利明さんの厳父)であったと記されていますね。具体化を図った発起人たちの代表者に選任されたのが、稲垣利吉氏でした。敷地確保に奔走した結果、ようやく建設予定地が決まったのですが、行政の許可が下りなかった。
戦後の復興期ですから、人間が住むための住宅が優先されたわけですね。
そこで発起人たちは交替で行政の担当各課に日参し、『この計画は決して不要不急ではない。今こそ娯楽が必要である。戦禍によって民心の沈滞せるを一掃し、明日への活力を与える貴重な建物である』と力説しました。商店街の復興に対する理解者であった石川建設局長は、建設担当司政官スタネックス氏及び消防担当司政官アンクロン氏に対して現地視察を促し、許可の方向へと進める約束をしてくれたようですが、その実現は、発案当初から約3年後まで待つことになりました。
昭和24年4月ですね。
この時は、麻布十番の他、既に申請済みであった都内の演芸場建設地(渋谷道玄坂、新宿歌舞伎街)も視察の対象となったようです。石川建設局長の尽力によって、スタネックス氏からはある程度の了解が得られたようですが、翌5月に実施されたアンクロン氏の視察においては、消防上の理由から設計変更の指示を受け、建設の実現までには更なる期間を要したようです。
その間に、「麻布十番地域復興会商業組合」が組織されたようですね。
『十番わがふるさと』には、『娯楽機関の建設に際して新しい時代への適応を図るため、そして消防庁の意見に従うため、設計変更を進めた』とあります。そして、それらの事業を推進するためにも、商店街を中心とする『近代化した強力な組織としての組合』が必要であったと記されています。
「十番倶楽部」の建設と「十番寄席」の復活、そして商店街を中心とする新たな組合組織の結成など、この時期には様々な出来事が起きたようです。それらについて、次回に改めて整理し、伺ってみたいと思います。
前ページ 次ページ

※当ホームページに掲載されている内容の無許可転載・転用をお断り致します。
copyright(c)2005麻布十番商店街振興組合all right reserved.
麻布十番商店街振興組合
〒106-0045
東京都港区麻布十番2-3-10
TEL:03-3451-5812
FAX:03-3451-5811
▲ページのトップ