| 麻布十番について |
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副編集長が聞く!
シリーズ《十番ルネッサンス》その13 |
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| 歴史の転換期を迎えた麻布十番 |
江戸時代から続く麻布十番商店街の歴史は、地下鉄の開通を境として、すでに新しい時代に突入していると思われます。
大名屋敷の跡地を中心に建設された高級住宅地をはじめ、交通の便に恵まれない地域一帯の需要を満たすために発達した麻布十番商店街は、「日常生活に必要な商品が何でも揃う場所」として機能することが、最大の存在理由であったと考えられます。事実、商店街にはありとあらゆる業種の店舗がひしめいていました。地域の交通を都電に頼っていた時代はまだまだ地域間の移動が少なく、買い物は地元の商店街で済まされることが多かったようです。
ところが次第に交通網が発達し始めると、お客様の行動範囲も拡がります。並行して、一箇所で何でも商品が揃う大型店舗が各地に出現するようになり、買い物の様子が変わり始めました。地下鉄の開通は、そのような流れに拍車をかける形となったのです。
一方では、交通の便が飛躍的に向上したことにより、それまでも好感度が高く、住んでみたい地域として人気があった麻布十番の地価は、かつての土地バブル期を思い出させるように高騰を続けたのです。
それらの結果として起こった現象は、まさに新しい時代の流れを象徴する事態と言えます。世代交代期を迎えた個人商店の弱体化に地価高騰が追い討ちをかけ、商店のテナント化が進み始めました。自らが所有する土地で商売を営んでいる商店主の場合、苦心して商売を続けるよりも、高い賃料を得る方が楽だという考えに傾き易くなっているのです。 |
| お客様の望みは何か? |
高い賃料を払っても営業を続けることができるテナントは、よほど利益率が高い主力商品を持っている専門店か、資金力・体力のある大企業であるか、どちらかだと思われます。そしてそれらが展開する店舗は、集客力がある場所なら、どこにでも存在する可能性が高いと言えます。
では、肝心のお客様の視点で考えてみると、それは喜ばしいことと言えるのでしょうか?何処にでもありそうな店舗で買い物をするために、麻布十番に足を運びたいと思われるでしょうか?
麻布十番商店街は、ただ単に地元地域の買い物に便利だという理由だけで生き続けてきた訳では無いと思います。いつもお客様に満足していただくことを最優先し、そのために何が出来るかを考え実践してきた各商店主の心意気が、多くのお客様からご理解を得て、愛着を感じて戴いているのだと思います。
『すごく有名なところだけれど気取っていなくて、他所では味わえない〝何か〟を得られて、ホッとできる街』が、麻布十番が決して見失ってはならない特長です。 |
| 新しい時代への対応は? |
| 麻布十番が益々お客様から愛される「憩いの場」であり続けるために、商店街は努力を続けています。次号から開始する予定の新シリーズでは、それらの取り組みを採り上げて、「お客様のための十番」をアピールして行きたいと考えています。 |
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