| 麻布十番について |
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麻布十番商店街から麻布永坂町を外苑東通りに向かって坂を登ると、やがて大きな桜の木とヒマラヤ杉が見えて来ます。そこを右に曲がり道なりに歩くとブリジストン美術館分室があり、この地域は静かな住宅街となっています。この美術館の前から下り坂となり、この坂が「植木坂」と呼ばれています。
この坂は間もなく道に突き当たり、道は左右に続いています。この辺りは急に視界が広がり、麻布狸穴町の一帯を一望でき、2月、写真の藪椿や白梅・紅梅などの花木を観ることが出来ます。ゆったりした田舎を彷彿とさせる風景は、見るだけで思わず深呼吸をしてしまいます。
この突き当たりを右に曲がると、鼠坂に向い左側に薮椿の木があります。藪椿は寒い季節に咲いているので、その赤い色はふかみどりの光る葉に照り添い、何ものにも負けない命、情熱的な印象を辺りに与えています。その傍には、真っ白な小さいドレスを着たアブチロン・ホワイトキングの大きな株となった木が揺らいでいます。その可愛らしい少女のような姿、真っ白い花弁に黄色い雌しべが、見る者の心を洗います。赤い藪椿は、冬でも咲いているその白い可憐な花を見守るように寄り添い、まるで少女をまもるお母さんのように私には見えるのです。
言葉を持たない植物たち──決して手入れが行き届いているとは見えない2本の樹木・紅・白の花──が、今はもう野生化したように自らの運命を悟り、助け合い共棲して生きる様子を見ることは、言葉を持つ人間の私をも励ましてくれると感じられるのです。 |
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| MICHIKOの「麻布十番フォトギャラリー」もご覧下さい。 |
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