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3年ぶりの「節分会」開催! 豆まきパレードもお楽しみに

麻布十番商店街の新年最初のイベント、「節分会」。2020年を最後にコロナ禍の影響で中止を余儀なくされていましたが、今年は2月3日(金)に開催を予定しています。

3年ぶりの節分会に込める思いを、麻布十番商店街振興組合の須永達雄会長に聞きました。

 

麻布十番商店街振興組合 須永達雄会長にインタビュー!

 

 

須永さんのお店「きものアートすなが」は明治20年創業、130年以上の老舗です。若くして3代目となった須永さんは、「節分会」も半世紀見つめているわけですね。

 

「20代で店を継ぎ、商店街振興組合の青年会にも入りました。若かったからいろんなチャレンジをしながら頑張ってきました。昔はいくつかあった呉服屋も今ではうちだけですから、海外からのお客さんのためにも品揃えを豊富にしています。

この辺りは江戸時代から栄えていた歴史があり、戦後も縁日や大法寺さんの節分会もすぐに復活したと聞いています。商店街による豆まきも、私が青年会会長だった昭和40年代にはすでに行っていました。悪天候の中止はあったと思いますが、こんな(コロナ禍)中止が2年続くなんて初めてのこと。3年ぶりの開催はとてもうれしいです。」

 

 

※こちらは過去に開催された節分会の写真です。

 

 

 

 

麻布十番の「節分会」は、大法寺さんと商店街で2つの楽しさが味わえることが大きな魅力なわけですね。

 

「大法寺さんあっての『節分会』です。大法寺の法要では参加者の除災得幸と商店街の繁栄を祈念します。商店街振興組合からは、その年の年男・年女が裃姿(かみしもすがた)で参列します。そして豆まきを行います。豆まきでは翌年の年男・年女が鬼役に扮します。鬼は子どもたちに大人気です。

その後、商店街に場所を移してイベントの『節分会』です。年男・年女は、今度は山車の上から『鬼は外、福は内』とパレードします。最後は麻布十番会館前で、福袋が当たるスペシャルな豆まきをするのが恒例。目ざとく当たりの印があるお菓子を拾えたら、商店街のギフトバッグに各店の小さな商品を詰め込んだ福袋がもらえます。この時は鬼も飛び退くほどの賑わいですよ(笑)。」

 

 

商品を詰め込む商店街のギフトバックとそれを渡している様子

 

 

山車の上から商店街の年男・年女が豆をまく。見応えがあって楽しいですね。

 

「山車の登場で『節分会』はさらに盛り上がる行事になりました。1990年代に麻布十番に地下鉄駅ができると決まり、駅上にある十番稲荷神社さんの社殿新築にともなって、お隣に山車庫を作れることになったのです。それで商店街所有の山車を作り、パレードを始めました。

東京メトロ南北線と都営大江戸線の麻布十番駅は、どちらも2000年の開業です。60年近く前の日比谷線の開通時には、駅ができるとお客様を失うのではと反対してしまい、結果『陸の孤島』なんて言われてきました。それが一度に2路線ということで乗り換え駅にもなり、都会的な雰囲気と昭和的な人情が同居する商店街として注目していただけるようになりました。」

 

 

 

 

これからの「節分会」を担う商店街の後輩や、「節分会」へいらっしゃるお客様へ須永会長からメッセージ

 

 

「『節分会』は、商店街と大法寺さんとお客さんの『今年もいい年にしよう』という願いを込めた、年の初めの伝統行事です。商店街で力を合わせて、長く続けていってほしいと思います。お客さんには、今年は久しぶりに盛大にやりますからぜひお越しくださいと伝えたいですね。『節分会』を皮切りに、花まつり、納涼まつりと今年は楽しく開催できたらいいと心から念じています。

周辺に100以上の神社仏閣と60以上の大使館があり、世界有数の歓楽街にも徒歩圏という商店街は東京都内でも麻布十番くらいでしょう。納涼まつりで人気の国際バザールも早く復活させたいですね。感染症対策をしつつ、どうやったらみんなが楽しいかを考え、人が集まり『笑う門には福来る』商店街であり続けたいと思います。」

 

 

神社仏閣と人々の結びつきを背景に、「節分会」も古くから行われてきた麻布十番商店街。3年ぶりにみんなが集まる「節分会」で無病息災を願い、みんなの笑顔で福を招きましょう。

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