毎年30万人が集う!麻布十番納涼まつり2025レポート
年に一度の麻布十番商店街最大のイベント「麻布十番納涼まつり」が、2025年8月23日(土)・24日(日)に開催されました。酷暑の中、日差しが少し和らいだ午後3時に、お祭りがスタート。麻布十番の人気店をはじめ、全国各地から集まったご当地グルメ等、約300の出店が並びました。お囃子が響くなか、老舗の味や地元ならではの逸品、さらには各地の名物料理が一度に楽しめるのがこのお祭りの魅力です。地元住民はもちろん、海外からの観光客も多く訪れ、商店街は歩く隙間がないほどの賑わいを見せました。
開始前から長蛇の列の出店も!
毎年約30万人が訪れる「麻布十番納涼まつり」。浴衣姿で歩く人々や、友人同士・家族連れの笑顔があふれ、会場では英語やスペイン語、ドイツ語、韓国語、中国語など、多彩な言語が飛び交います。国際色豊かな麻布十番ならではの光景です。
麻布十番商店街の店舗をはじめ、全国各地や大使館が出店を構えるこのお祭りでは、普段なかなか味わえない食事や飲み物を楽しむことができます。祭りは午後3時に開幕しましたが、開始1時間前からすでに人が集まり始め、人気店ではオープン前にもかかわらず長蛇の列ができるほどの盛況ぶりでした。
麻布十番の名店と、全国・海外の逸品が集結
2025年の麻布十番納涼まつりの特徴は、まず出店の数の多さと、そのバラエティの豊かさです。今年の出店数はなんと約300店舗。麻布十番商店街に加盟する老舗や名店の出店から、一度は味わってみたい地域や県の自慢の郷土の味、さらに国際色豊かな外国の料理まで、バラエティ豊かな飲食を楽しむことができます。
会員でないと普段は入ることができない、無添加オーガニックにこだわるカフェ「Holland Village Private Cafe」には、お祭り開始前から長蛇の列が。人気の「サバサンド」や「ナポリタン」を提供し大きな反響を呼びました。
新潟県・長岡市からは、なんと鮎の丸かじりが登場。新鮮な鮎をその場でじっくり焼き上げ、塩だけで味付けしたシンプルな焼き方が素材の旨みを際立たせます。訪れた多くの人々が、焼きたての鮎をそのまま丸かじりし、旬の味わいを存分に楽しんでいました。
どこからかジューシーな肉の香りが漂ってきたと思ったら、日本三大和牛のひとつ「米沢牛串」でした。山形県・米沢市で丁寧に育てられた高品質の米沢牛に、地元ブルワリー「YONEZAWA JACKS BREWERY」のオリジナルクラフト生ビールがセットで楽しめます。和牛とクラフトビールの贅沢な組み合わせは、まさに祭りならではの至福の味わいです。
夏ならではのとうもろこしを発見!岩手県遠野市産の糖度18〜20度のゴールドラッシュは、艶やかな実に香ばしい焼き色がつき、その甘く芳しい香りに思わず引き寄せられます。パリッと弾ける皮の中から甘みがじゅわっと広がり、まさに夏祭りならではの醍醐味です。
異国の雰囲気を漂わせていたのは、「リトアニア大使館」のブース。大使館が点在する麻布十番ならではの出店です。ブースでは、リトアニア産の珍しいお酒やスナックが揃い、はちみつのお酒「ミード」やフルーツワイン、ハニーウィスキーなど、普段なかなか味わえないラインナップが並んでいました。スタッフの皆さんは、来年3月に開催予定の展示会にちなんで、リトアニアを代表する画家チュルリョーニスのTシャツで統一されていました。
歌やダンスで祭りを盛り上げる
麻布十番納涼まつりでは、出店だけでなくステージも大いに盛り上がります。祭りはオープニングセレモニーで幕を開け、港区の南山小学校の在学生19名による「南山ジャズバンド」の華やかな演奏で会場を盛り上げました。その後、麻布十番商店街振興組合の平野理事長と港区の清家区長が挨拶に立ち、第59回麻布十番納涼まつりが華やかにスタートしました。
「納涼まつりで夏の思い出を」麻布十番商店街振興組合・平野理事長
「暑い日が続いておりますが、本日は納涼まつりにお越しいただき、誠にありがとうございます。皆様に親しまれてきたこのお祭りも、今年で59回目を迎えることができ、大変うれしく思っております。今年も約300店舗の出店が並び、綱代公園では子ども向けのブースもご用意しております。また、警察や消防、地域の皆様のご協力に支えられ、この納涼まつりを無事に開催できております。皆様にとって、このお祭りが素敵な思い出となることを心より願っております」
「麻布十番が誇るものが詰まったお祭り」港区・清家区長
「本日は麻布十番納涼まつりにお越しいただき、誠にありがとうございます。私自身、麻布で生まれ育ち、この地が地元であるため、毎年このお祭りを心待ちにしてきました。毎年約30万人の方々が訪れる麻布十番納涼まつりが、皆様の素敵な思い出にもなることを願っております。また、今年からは『みなトクPAY』の還元ポイントキャンペーンも実施されています。地域の清掃活動に参加するとポイントが加算されるなど、多くの特典があり、商店街でポイントを使うとさらにお得にお買い物が楽しめます。本日は皆様にとって素晴らしい一日となりますよう、心よりお祈り申し上げます」
子ども向け出店やボール遊びエリアも充実
網代公園には「ふれあい子供コーナー」が設けられ、射的やおもちゃ釣り、大スーパーボールすくい、光るおもちゃ、ヨーヨー釣りなど、子ども向けの出店がずらりと並びました。小さな子どもたちは笑顔で遊び、会場は元気な声と笑い声に包まれていました。
公園内のボール遊びエリアでは、キックターゲットが設置され、多くの子どもたちがボールを蹴りながら的を一生懸命狙う姿が見られました。
限定Tシャツも大人気
麻布十番納涼まつりで毎年人気を集めるのが、限定デザインのTシャツと公式うちわです。今年も日本を代表する挿絵画家でありイラストレーターの宇野亞喜良先生によるオリジナルデザインが登場。会場内で販売され、地元の人々はもちろん、海外からの来場者もお気に入りのTシャツを着て祭りを満喫する姿が見られました。
来場者にお聞きしました!
今年の麻布十番納涼まつりには、地元の人々はもちろん、遠方から訪れた方や海外からの来場者も多く足を運んでいました。会場でお祭りを楽しむ方々に、お祭りに来た理由や注目している見どころをお聞きしました。
お友達のR・MさんとR・Kさん
「幼稚園が麻布十番周辺だったのですが、お祭りには来たことがありませんでした。そこで、学校の友達を誘って、今年初めて参加しました」(R・Mさん)
「都内在住ですが、今回が初めての参加です。浴衣は自分たちで着付けました。初めてなので、すべてが楽しみです」(R・Kさん)
ベルギーから移住したEさんとMさん
「昔、日本に住んでいた頃、この辺りに住んでいました。麻布十番納涼まつりをはじめ、さまざまなお祭りに行った中で、このお祭りはとても気に入っています。今日はオーストラリアから来た友人も誘ったので、見て回るのがとても楽しみです」(Eさん)
「10年ほど日本を離れていたので、色々なものが変わっていましたが、その中でもこのお祭りには日本の良さが残っており、とても楽しんでいます。麻布十番は新旧が入り混じり、国際色も豊かで、とても魅力的なエリアです」(Mさん)
ステージ10-BANGでベリーダンスを披露する皆さん
「私たち『ベリーダンススタジオ【Muyeboland】真夏の夜の夢』は、麻布十番納涼まつりには3回目の出演となります。このお祭りは地域の人たちが一丸となって作り上げるイベントで、毎年楽しみにしています。美味しいものも盛りだくさんなので、私たちも思い切り楽しみたいと思います!」