麻布十番の店主が語る 十番ばなし #031 「Asami」 浅見 康男さん | 麻布十番商店街

トピックス

麻布十番の店主が語る 十番ばなし #031 「Asami」 浅見 康男さん

麻布十番商店街の交差点で華やかなレディースのバッグが、道行く人の目を引いているのがバッグショップAsami。子供の頃から麻布十番で育った3代目の浅見康男さんに、街のこと、お店の歴史などをうかがうと、これからの商店街や商店の在り方も見えてきた気がします。

 

 

 

麻布十番は商店が残っていける地域

 

 

―バッグの専門店は麻布十番でも珍しいですね。いつ頃からこの場所で?

 

浅見:祖父の代は九段でかばんの職人をやってました。それからうちの両親が結婚して麻布十番に越して来て、祖父を呼び寄せ、昭和24年、1951年かな、かばん屋さんを始めて。当時はスーツケースとか、ビジネスバッグとか、男性・女性・子供用まで置いてる、いわゆる街のかばん屋さんでした。以前は別の通りにあったんです。

 

 

 

―浅見さんは3代目ですね。継いだ当時はどんな時代でしたか。

 

浅見:今も同じだけど、24歳だから遊びたくてね(笑)。親と一緒に店をやっているわけだから、好きな車やバイク関係の仕事やスキーのインストラクターはやれていた。店だけが仕事になってしまうことが、つまんない気がしたからね。そんななかで、WRC(ラリーの世界選手権)の仕事でサファリ(アフリカ)に行ってキャンペーンガールだった奥さんと知り合って、結婚して店を継いだ感じです。

 

 

―アフリカで出会って結婚、かっこいいですね!お店の歴史で、ほかにも印象深かったことは?

 

浅見:やっぱり、六本木にヒルズができたこと。ヒルズの商品が高価だから、麻布十番に流れて来る人は、すごく手頃な価格に思えるらしくて、こっちは特に安いとは思わないんだけど、品物があればとにかく売れて儲かったね。でもこんなの、いつまでも続くわけないと思ってたらやっぱり、2,3年で人が来なくなって。
このままじゃ店が継続できないけど、どうしようかって話し合った結果、この街でバッグを売るなら女性用がいいだろうと、女性物専門にして、奥さんに店を任せました。
で、奥さんがスワロフスキーを好みのデザインで付けられるデコバッグを始めて、今では主力商品になってます。

 

 

 

 

 

 

 

“Asami”を支えたのはいつも女性

 

―先代から受け継いだことはありますか

 

浅見:実は店頭にあるバッグの販売だけじゃなくて、父の代から、都内にある7~8の私立高用のオリジナルバッグを納入してるんですよ。製造はできないので父の代から付き合いのある外注の職人さんにお願いして、デザインまでを提案します。それと、販売したバッグは学生用のかばんも含めて、そこ(店内)の作業場で自分で修理してるんです。

 

 

 

―先代のワザが生きてるんですね。そんな浅見さんにとって、麻布十番とはどんな街ですか

 

浅見:子供の頃は映画の〖三丁目の夕日〗そのまんまだった。東京タワーが見えてね。ここは地域のつながりがちょっと強いけど、子供の頃から知ってる人ばかりで、根がわかってるから安心して付き合える。そこは良いところかな。

 

 

 

―幼なじみ同士がつながってる街、東京ではそんなにないですね。そんな麻布十番の街への想いを聞かせてください

 

浅見:日比谷線が通る予定だったのが、通らなかったことで発展が遅れたんだけど、その代わりに商店が続いてきた。大きく儲からなくても、家族でやってれば人件費もかからないしやっていけた。このまま商店が続く街であってほしいと思うけど、子供たちの代になったら商売というものが変わってくだろうね。時代に取り残されないようにそれぞれ頑張っていけばいいと思う。ネットショッピングは、自分のイメージと商品が違うこともよくあるから、手に取ってショッピングするのはいいと思うんですよ。

 

 

 

―では最後に次世代のAsamiついてお願いします

 

浅見:麻布十番で商売を始めて特に母が店を切り盛りして。母の次はうちの奥さんが店をやって。次はセレクトショップに勤めていた次女が継ぐと言って今、店に携わっている。時代に合わせて、女性が受け継いでいくのがAsamiかもしれないね。まぁ娘が継いだら、自分のやりやすい店にすると思います。それでいいんじゃないかな。

 

Asami

 

Asami

豊富な品揃えとリーズナブルな価格のAsami は、アフターフォローもしっかりしているので、コストパフォーマンスが高いのも支持される理由。スワロフスキーを使って自分だけのオリジナルをつくれる、デコバッグも人気。浅見家は6人家族で、社会人の娘さんと高校生の息子さんがいる。康男さんが今欲しいものはハーレーダビッドソン。

 

住所:港区麻布十番2-3-1
電話:03-3451-6019
営業:11:00~20:00
火曜休

» 公式サイト内お店情報はこちら

 

Feature 注目の情報

more