麻布十番を歩こう!フォトスポットをご紹介
麻布十番商店街には知る人ぞ知るアートなフォトスポットがあります。そこで今回は、六本木方面から麻布十番商店街のある麻布十番大通りを一の橋交差点に向かって歩きながら、取っておきのフォトスポットをご紹介します。新緑がまぶしい季節。皆さんもカメラを片手に、麻布十番を散歩してみませんか。
六本木ヒルズ森タワーのフォトスポット
麻布十番商店街に入ってすぐ、鳥居坂とくらやみ坂を結ぶ道路との交差点で足を止め、六本木方向を振り返ってみましょう。目に飛び込んで来るのは、六本木ヒルズ森タワー。地上54階、238メートルの高さを誇る、六本木ヒルズのメインタワーであり東京のランドマークでもあります。甲冑をイメージしたというその威容にしばし圧倒されました。ここが麻布十番商店街から六本木ヒルズ森タワーを撮影するベストポイント! どこかタケノコの外皮を思わせる折り目がもたらす複雑な陰影は、その日の天気や時間帯によっても変化しますよ。
六本木ヒルズ森タワーのフォトスポット
住所:東京都港区麻布十番2-5-5
微笑みモニュメント「アダムとイヴ」
再び麻布十番大通りを歩きましょう。すると、青銅の可憐な像が目に入りました。これは「微笑みモニュメント」のひとつ、「アダムとイヴ」です。「微笑みモニュメント」とは、外国の大使館が多い麻布十番の特徴を生かしたアートによるまちおこしの取り組みによって制作されたもので、12か国の大使館が協力し、麻布十番大通りを中心に12作品が設置されています。文字通り、そのテーマは「微笑み」。温かな心の通う「微笑みの街」を目指している麻布十番ならではのテーマですね。この「アダムとイヴ」はフランスの作家の作品です。写実的な像ですが、私たちがイメージするアダムとイヴとは少し違うかもしれません。男女の姿というより、子どもにも見えるし、衣文の様や質感は仏像のようでもあります。皆さんにはどう見えますか?
微笑みモニュメント「アダムとイヴ」
住所:東京都港区麻布十番2-4-7
微笑みモニュメント「思い出のパッケージ」
さらに歩くと、ブロンズ色の旅行カバンが見えてきました。これはオーストラリアの作家によるモニュメント「思い出のパッケージ」です。使い古した取っ手のついたカバンの中には、カンガルーや(おそらく)トカゲ、原住民のような姿も見えます。カバン=旅をしてきた持ち主の記憶。頭の中に一緒くたに詰め込まれた、まさしく「思い出のパッケージ」なのでしょう。道路側のカバンの裏側には、年代物のカメラもありました。ぜひ道路側も覗いてみてください。
微笑みモニュメント「思い出のパッケージ」
住所:東京都港区麻布十番1-11-11
微笑みモニュメント「父と息子」
一の橋交差点で麻布十番大通りの対面に渡ると、先の2作品とはガラリと趣の変わったモニュメントがありました。これはジンバブエ共和国の作家による「父と息子」。先の2作品が写実的な表現だったのとは対照的に、デフォルメされた人物像が目を引きます。目や鼻、口に耳、顔のパーツはどれも大きく、手指や足指はグローブのように巨大です。安心したように父親に体を預けている子どもも同様で、ユーモラスというか異形のものというか……。別の角度から見ると表情が変わり、まったく別の像のようにも見えてくるのが不思議です。
微笑みモニュメント「父と息子」
住所:東京都港区麻布十番2-1-8
「美少女戦士セーラームーン」のデザインマンホール
そして「父と息子」像の父親の目線の先にあるのが、「美少女戦士セーラームーン」のマンホールです。2024年3月に港区が区内5か所に設置したうちのひとつで、セーラームーン&タキシード仮面が描かれています。「美少女戦士セーラームーン」のマンホールは全国でも初めてなのだとか。
武内直子先生原作の「美少女戦士セーラームーン」は少女漫画誌に1991年から97年まで連載され、同時にテレビアニメ化もされて大人気となりました。その主な舞台となっているのが港区。主人公 月野うさぎ(セーラームーン)や仲間たちが暮らす麻布十番付近をはじめ、東京タワー、芝公園などさまざまなシーンで区内のスポットが登場する、港区にゆかりの深い作品なのです。なかでも麻布十番商店街には作品に登場するお店や、武内直子先生が麻布十番に住んでいたころに通っていたお店などゆかりのスポットがたくさんあり、まさに「美少女戦士セーラームーン」の聖地。マンホールのある麻布十番商店街入口は、月野うさぎ(セーラームーン)と地場衛(タキシード仮面)が運命の再会を果たした場所です。連載当時は設置されていた商店街入口の看板も作品に登場しており、美少女戦士セーラームーンファンはもちろん、マンホール愛好家にとっても垂涎のフォトスポットに間違いなし。近くには丸イスもあるので、歩き疲れたらここで一休みするのもいいですね。
「美少女戦士セーラームーン」のデザインマンホール
住所:東京都港区麻布十番2-1 先