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納涼まつり|麻布十番、夏の風物詩。2022年夏の新たな形

麻布十番、夏の風物詩。2022年夏の新たな形とは

 

毎年8月中旬に行われる麻布十番納涼まつり。2日間の開催で約30万人もが訪れる麻布十番の一大イベントですが、2020年は新型コロナウィルス感染拡大の影響で、2021年は東京五輪の影響もあり警備体制が万全に整えず、やむを得なく中止となりました。来る2022年8月、麻布十番納涼まつり開催に向け、準備が始まっています。麻布十番納涼まつりの魅力や2022年開催の行方、そして麻布十番商店街に店を構え、まつりを盛り上げる組合の方々に今年のまつりの在り方について語っていただきました。

 

2019年に行われた納涼まつりについて

 

麻布十番納涼まつりとは

この祭りは、主に地元商店街のお店が出店し、麻布十番という土地柄ならではの老舗・名店も出店します。麻布十番の美食を、お手頃価格で食べ歩けることが魅力の一つです。

また、網代公園の子ども向けブースや景品が当たるゲームなど、子どもが楽しめる仕掛けも多種類に渡り用意されています。毎年、地域の方がパティオ広場のステージにて演奏を繰り広げるなど、多種多様な食、音楽を含むエンターテイメントを楽しむことができる、唯一無二の納涼まつりです。

 

 

※こちらは過去に開催された納涼まつりの写真です。

 

2022年の麻布十番納涼まつり

新型コロナウィルス感染拡大・東京オリンピックでの警備体制等の影響により、2020年及び2021年は中止となってしまいましたが、満を辞して2022年は開催へと準備を進めています。日程や規模はまだ未定ですが、コロナ禍でも安心して楽しんでいただけるように、規模を縮小しての開催を予定しています。

 

中止予定イベント ※4月末段階

・ステージ10BANG
・おらがくに自慢

 

納涼まつりを盛り上げる人々にインタビュー①

 

 

時代の変化に合わせて変わりゆく納涼まつりですが、変化をもたらしつつ今の時代に合わせた形を試行錯誤し行うのは全て、商店街の人々です。

 

 

納涼まつりの前形である盆踊りや大名行列などを行っていた時代から祭りに携わってきた、総合洋品 ニシモトの店主・西本 良一さん。納涼まつりの日に麻布十番の人々が、浴衣や甚平を総合洋品 ニシモトで購入し、着替えてまつりに繰り出します。

また、まつり本番では、お店の前で、毎年作られている納涼まつりのTシャツや麻布十番のTシャツを販売し、祭りを盛り上げているそう。

 

「麻布十番の人だけで楽しんでいたイベントをなんとか大きくしようと、麻布十番商店街の組合員や青年会の人たちと切磋琢磨し、ここまで大きくすることができました」

 

2000年から2018年まで麻布十番商店街の副理事長を務め、その他にも青年会長を行い、今にも残る催し物を数々と形にしてきた西本さん。約10年前まで行われていた、近隣の40ヶ国近い大使館による国際バザールも、青年会の人々みんなで大使館一つ一つに声をかけ、出店者を募りました。

 

 

「国際バザールという名前にもこだわりました。民族が交流して、色々な人種が混じり合う場所という意味を込めて命名しました」

と、名前にもこだわりながら街のイベントを大きくし、人を呼び込む施策を打ってきた西本さん。そんな中、2022年の納涼まつりは、コロナ禍であるからこそ人を呼び込むためのものではなく、商店街の組合員や地域の人が楽しめるような、そして麻布十番の特徴を活かせるようなイベントになってほしいと言います。

 

 

「地下鉄ができ、六本木ヒルズがオープンしてからは多くの人が麻布十番に立ち寄るようになりました。それでも麻布十番に住みながら商売する人が多かったため、夜の街ではなく安心して居られる商店街にしようという願いがありました。それがコロナ禍で戻ってきたような気もします。納涼まつりもまず今年は、麻布十番の人々が楽しめる、そんな地域のイベントならではのイベントになってくれたら良いなと思います」

 

納涼まつりを盛り上げる人々にインタビュー②

 

 

 

 

崇文堂書店の嶋田和久さんは、納涼まつりの運営から青年会として子ども向けブースの準備まで、多岐に渡り活躍されてきました。長く運営に携わることから、納涼まつりには子ども向けの露店が少ないことに気づき、5年ほど前の納涼まつりから、より地元の子どもが楽しめるような施策を打ってきたといいます。

 

 

「青年会で子ども向けブースはありますが、納涼まつりは飲食の露店がどうしても中心になってしまいます。しかし、この納涼まつりは地元の子どもにとっても一大イベントであることに変わりはないため、崇文堂書店では店前で射的を始めました」

 

麻布十番の納涼まつりは、麻布十番外の来場者だけではなく、街の人々にとっても、家族の思い出作りの場、子供の喜ぶ場として長年愛され続けています。嶋田さんは射的の景品に、光るカチューシャや腕輪など子どもが喜ぶものを取り揃え、より彼らが思い出を残せるような祭り作りに従事されているそう。

 

 

「準備は正直、ものすごく大変です。運営はイベント運営会社などを使用せず、すべて麻布十番商店街の組合員でやるイベントですから。しかし、コロナ禍でもう2回もできておらず、子どもにとっての2年間とはとても大きいものです。子どもたちが喜んでくれると思うと、今年も頑張ろうという思いになりますね」

 

嶋田さんは書店以外にもジュバピョンという麻布十番のキャラクターとして、YouTubeチャンネルを立ち上げ、商店街を盛り上げるために一肌脱いでいます。

 

 

「子どもたちにも、ジュバピョンの存在が定着してきており、ジュバピョンとしていると声をかけてくれることもあります。納涼まつりでもジュバピョンで盛り上げたいと思います」

 

商店街の人々が中心となり一丸となって作っていたからこそ、数十万人も集まるイベントとして成長しました。2022年はその作ってきた人々、そして支えてきた麻布十番の人々が改めて、この地域の良さを振り替えることができるイベントになることを、願っています。

 

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